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小説・アニメ・コミック・ゲーム等、様々な創作媒体についての感想やら何やら、あるいは、永遠に敗北者な日常と思考
No.
2024/12/23 (Mon) 05:51:32

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No.145
2009/12/14 (Mon) 14:38:59

新ブラックジャックによろしく 5 移植編 (ビッグコミックススペシャル)新ブラックジャックによろしく 5 移植編 (ビッグコミックススペシャル)

小学館 2008-10
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■『新ブラックジャックによろしく5』を読了。雨宮早希氏の『EM(エンバーミング)』シリーズでも、読みたくないような描写があったけれど、小説だからどうにか堪えられたというだけで、漫画でリアルに描写されるのはきつい。臓器移植、ドナーカード、という言葉は耳にする機会が増えてきたとはいえ、「言葉」と「現実」はまったく違うことだろう。臓器を提供する意志が亡くなった当人にあったとしても、臓器提供によって更につらい思いをするのは、その家族である。
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No.144
2009/12/14 (Mon) 14:37:57

 自分で言うものなんだけれど(かといって他の人は言えないから言うけれど)、ここ数日、日記と感想の密度が高い(この場合、密度というのは、情報量ではなく、思い入れのこと)だからまあ、反対に密度の低い内容が続くこともある訳で。
No.142
2009/12/13 (Sun) 11:55:05

 今更ではあるけれど(公開するのが)、執筆規則というか文章規則というか、漢字を使うか使わないか、名詞にするか動詞にするか、あるいは送り仮名を入れるか省くか、など諸々に対する目安ができてきた。完成形にはならないのは、今後も少しずつ変わっていくだろうからである。
 例えば、「今丁度三時だよ」という文章は、「今」「丁度」「三時」と漢字ばかりが繋がっているのが気に掛かる。読点を付けて、「今、丁度、三時だよ」とすれば、繋がりはなくなるけれど、「今」と「丁度」を区切るほど、意味を強調している訳ではない。「丁度」を「ちょうど」に変えると、「今ちょうど三時だよ」となり、読点を打たなくても、すべてが漢字のときよりは、読みやすくなった気がする。
 「丁度」のように、前後に漢字が続く機会の多い漢字は、ひらがなで書くようにしている。「自転車置場」のように、「自転車置き場」にすると、デザインが崩れる感じがするものは、あえて送り仮名を省いている。文章の書き方には(論文などを除いて)、統一されたルールというものがないので、最終的には自身の判断になる訳だが、それが他人にとって読みやすいかどうかは解らない。結局、自分が(読者が)読みやすいだろう、と思うように書くしかない。
 メールが普及してきてから、僕が気にする文章があって、「~だしね」「~ですしね」という文末。改行されて「しね」が頭に来ていると、文脈に関係なく、「死ね」と連想してしまう。そのため、「~だしね」という文章には気を遣ってきたけれど、携帯電話やパソコンは、個人が使っているものによって、改行表示される位置は様々である。どこで改行されてもいいように、「しね」という文末は、会話文であっても、使わないようにしてきた。ただ、受け取るメールやメッセージを見ていると、気にしない人はまったく気にしないようだ。というか、そのような連想自体をしないのだろう。僕が気にし過ぎているということか。
No.141
2009/12/12 (Sat) 15:36:02

2009年12月12日現在 視聴番組リスト

継続録画番組(2カ月前以降)
「めざせ!会社の星」「青春リアル」「ITホワイトボックス」「クロスゲーム」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」「追跡!AtoZ」「ドラゴンボール改」「うみねこのなく頃に」「WHITE ALBUM Second season」「とある科学の超電磁砲」「魔法少女リリカルなのはA's(再)」「生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録」「聖剣の刀鍛冶」「そらのおとしもの」「にゃんこい!」

新規録画番組(2カ月前以降)

録画終了番組(2カ月前以降)

 ふた月ごとに視聴番組リストを挙げているため、そう都合良く、番組が始まったり終わったりしない。かといって、番組改編時期に公開するような融通が利かないのだ(ハムスタだから)。とはいえ、今回の山場は「青春リアル」第2期最終章。さすがはNHKというか、良くも悪くもNHKというか、民放とは違った切り口だったことに安心した。それはつまり、第2期最初のひきこもり提案者のことである。
 現状を打破しようと、番組に応募したことは称賛されるべきかもしれない。ただ、15年間ひきこもっていたのを、番組終了までの4カ月で直そうというのは無理があった。公式サイトでトピックのやり取りを見ると解るけれど、ひきこもりと他のメンバでは、流れている時間の早さが違うのである。メンバの大半は、学生だったり社会人だったりで、一日中、携帯やパソコンに向かっていられる訳ではない。ところが、ひきこもりは一日中書き込みができるため、朝書いた意見が昼には訂正されていて夕方には直して夜になると新しくなっていて、他のメンバが返事を書いたところで、どうも噛み合っていないのだ。
 ネットをメインにしているので、全国いつでもどこからでも討論に参加できるという利点はあるけれど、発言してすぐに答えが返ってこないため、戻ってきた解答が、最初の質問から二転、三転したものになっているのは、ネット・ドキュメントの弊害だろう。「真剣10代しゃべり場」のように、スタジオにメンバを集めての討論であれば、質問の内容に対する間違いだけは、避けられたと思うけど。
 番組をきっかけにして、ひきこもりから抜け出す予定だった提案者は、結局、終了までにひきこもりから抜け出せなかった。ひきこもり提案者の、「なぜ、みんな終わる方向に進めてるんだよ? 僕は、何も・・・。僕は、何も変わってないと思う」という書きこみ内容を、そのまま放送したのであるエッ? (;゚⊿゚)ノ マジ? 偏見かもしれないけれど、僕がこれまで見てきたこのような番組では(このような番組は良く見るのだ)、困難を克服したり、できなかったとしても考えが変わったりと、少しでも前向きの状況になってから終了していた。NHKはこんなこともできるのか、と驚いた次第。
 例外的に、ひきこもり提案者のその後を放送するらしいけれど、ひきこもりの終わりってなんですか? それをやってしまったら、民放と同じ番組になってしまう。それと、「青春リアル」は、第1期、第2期、第3期と、必ずひとりはひきこもりをメンバに入れているのが気に掛かる。かつて、「真剣10しゃべり場」は、どこにでもいる青少年たちの中に、余り見掛けないタイプの青少年を混ぜて討論を行っていたのだが、放送を重ねるに従って、メンバの比率が逆転したため、良く解らない青少年たちが良く解らないことを言っている良く解らない番組になってしまった(そんな良く解らない番組は僕くらいしか見ないだろう)。普通の考えや、平均の意見というものはないけれど、どこで線を引くのかは、番組製作者の手に掛かっている。とりあえず、もうしばらくは見続けよう。
 というか、この長文は何? 視聴番組リストではなく、「青春リアル」の感想じゃないのか。しかしこれは、「青春リアル」よりも印象に残る番組を見ていないということだよな。
No.139
2009/12/11 (Fri) 13:15:09

 既に何度か書いているけれど、この日記は毎日書いていない。書き終えたものを、数日遅れで公開しているのである。日記、あるいはエッセイと考えてもらって良い。
 日記であれば毎日書けるのだが、毎日書くと切りがなく長くなってしまう。それを防ぐため、細切れに書いたものを、定期的に公開しているのだ。少なくとも僕は、素人が書いた長い日記は読む気がなくなるので、できるだけ短くなるようにしている。それが小説であれば、読む気はするけれど、日記に面白さは求めていない。新しい情報や、気になる情報を得ることができれば、それで十分である。僕の日記からは、役に立つ情報は出て来ないだろうけれど。
 試しに、現在残っている日記の書き置きを調べてみたところ、原稿用紙換算で125枚分もあった。なんだこれは、と思うくらいの分量である。プラスマイナスを含めて、1日の平均文字数を400文字とカウントすると、あと4カ月は、何も書かなくとも、この日記は続く訳である。けれど、書かないことはないだろうから、実際には、もっと長く続くことになる。
 いつになったら終わるか解らないので、日記を書かない日を少しずつ増やしていくしかないだろう。そうでもしないと、数日遅れの日記ではなく、数ヶ月遅れ、あるいは数年遅れの日記が公開されることになり、もはやそれは日記とは呼べない。
No.138
2009/12/10 (Thu) 18:05:48

バクマン。 4 (ジャンプコミックス)バクマン。 4 (ジャンプコミックス)
小畑 健

集英社 2009-08-04
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「君の今の人気はルックスでの人気なんだ わかっていないのか 声優としての君に 写真集なんて話は来ない」

■『バクマン。4』を読了。ルックス重視であれば、グレープなんて売れやしないし。ミステリとしては貧弱だが小説としては素晴らしい、と言って受賞させるミステリの新人賞もある訳だし。本末転倒な業界はたくさんだよ、などと思ったのは、表紙が新人声優の小豆さんだったからで。次巻の表紙が三吉のような流れだけれど。
 あらすじでは、最高と秋人のコンビ解消がメインに語られていて、実際、その話から始まるのだが、再結成からの展開が面白いので、コンビ解消してたっけ、と思ってしまうくらい。作中でも、解散していたのは1カ月だけだったし。それにしても、原作の大場つぐみ氏は、相変わらず言葉に気を配っているようで、最高は「探偵もの」、秋人は「推理もの」という科白で統一している。そう考えると、秋人が作ったネーム、「透明探偵スケルトン」というのは、本来の意味ではなく、一般に知られている誤用で使っている模様。
 今回、金未来杯参加者+新妻エイジで、互いのネームを見せ合って、意見を言い合うために集まるのだけれど、そのメンバがみんな個性的。ストキン準キングの蒼樹紅嬢は、「私の作品が一番面白いと思うので 他の作品に意見するのは控えます」という自信。一方、蒼樹嬢に、表現が暴力的だと言われた福田真太は、「少年マンガってもっと不健全な作品がいっぱいあっていいんだよ 聖書や教科書じゃないんだ PTAを敵に回すくらいが面白え」と切り返す。このふたりと一緒だと、亜城木夢叶(最高と秋人のPN)はかなり大人しく見える。蒼樹嬢の原作ならなんでも描くよ、という感じの中井さんも、それはそれで良いのでは。
 会議は無駄だとか、時間がもったいないとか、そのような印象があったけれど、連載会議の回が、面白過ぎる。資料片手に、おっさんたちが、ありだなしだと言っているだけなのに。しかし、編集部の人たちって、皆、ラフな格好だよな。僕もいつか、スーツやネクタイの要らない仕事をしてみたい。
No.137
2009/12/10 (Thu) 18:04:35

 という訳で、綾辻行人氏講演会の様子を書いておこう。会場は×都の大谷大学講堂棟3階多目的ホール。これまで、サイン会や講演会の詳細は、一般向けと内輪向けと、2件に分けて書いていたけれど、今回はひと纏めに。
 関西ミステリ連合主催の総会というのは、講演会とは名ばかりの質疑応答形式になっているので、余り期待していなかった。今回参加を決めたのは、単純に、卒業大学での開催だったことと、一緒に行ってくれる人が見つかったからである。綾辻行人氏は、未だに憧れの人ではあるけれど、どうしても行きたいと思うほどではなくなっている。好きな人に会うのは、ほどほどにしておいた方が良い、ということかもしれない。
 という訳で(2度目)、2年振りの上洛、4年振りの大学である。かつての卒業論文提出教室へ向かうと、廊下に列ができていた。受付で入場料を払うのだけれど、慣れていないのか、スタッフの男子学生が震え過ぎ。お釣りのお札を数えることができず、隣の女子学生に頼んでいた(大きいお金を出したのは僕ではない)。教室へ入ると、既に席は半分ほど埋まっている。30分前に行けば充分だろうと考えていたけれど、かなり盛況な模様。話が聞こえれば良いので、後ろの席に座ることに抵抗はなかった。一般参加者は、おそらく60人くらいで、30人くらいが関西ミステリ連合の関係者っぽい。もっとも若い参加者は、高校生の2人組。コスプレ少女とか、熱狂的阪神ファンとか、目立った方が何人か。僕はひきこもり本屋さんだけど、誰にも気づかれていないだろう。ともあれ、若いファンが多いのは嬉しい。
 会を始める前に、注意事項やら何やらを伝えた女子学生の落ち着き振りに驚いた。ホッカイロを用意しております、には脱帽。どれだけ場数を踏んでいるのだ、もしかしてプロじゃないのか、と驚いた次第。けれど、おそらくサークル内部の都合か何かで、会が始まると、司会は水族館みたいな名前の男子学生と交代。この方のしどろもどろ振りに安心する。しかし、受付の方にしても、男子よりも女子の方が落ち着いているのだな。
 講演会そのものは面白く楽しめた。単純な質疑応答では聞いている人もつまらないだろうと、綾辻氏が質問を取捨選択し、講演の中で質問に答えていくという形式。独特のユーモアも交え、さすがに何度も講演を行っているだけのことはある、と感心した。ただ、僕としては、ミステリ作家綾辻行人という認識なので、最新作の『Another』(年末のブックランキング数誌で上位に入っている)や、ホラーテイストの混ざっている作品は、いつかは読むだろうけれど、現時点では読んでいない。最新作の話が多くなるのは仕方ないのだが、ホラー映画の話など、そちら方面は、いまいち興味を惹かれるものではなかった。羊の映画は面白そうだったけど。
 講演は、前半60分、休憩を挟んで、後半60分。後半に入り、綾辻氏が、ひとりで話すのもなんなので、と講談社の編集者を壇上に呼んだ。かつて、清涼院流水氏の講演会では太田克史氏が参加されていたので、珍しいことではないよな、と思ったのだけれど、紹介を聞いて驚いた。講談社BOXの2代目部長、つまり、『パンドラ』3代目編集長の「C」、秋元直樹氏だった。確かに、『パンドラ』でのイラストに似ている。しかも、綾辻氏の次回作、講談社の書き下ろし100冊を秋元氏が担当するので、講談社BOXから刊行されるかもしれないとのこと(ノ゚⊿゚)ノびっくり!! しかも続けて、講談社BOX期待の新人、円居挽氏の『丸太町ルヴォワール』の宣伝もしていた( ゚д゚)ポカーン ただ、純粋な綾辻ファンの方たちは、講談社BOXが箱付き書籍を出していることは知らないのだろうなあ。てっきり終わっていたのかと思っていたけれど、講談社BOXは、思春期の自意識と、一瞬で時代の流れを変えてしまう小説を引き続き求めている模様。
 講演会が終わって、休憩ののちにサイン会、なのだけれど、時間がぎりぎりかなと。参加者90人として、サイン会の時間が45分。ひとり当たり30秒しかない。本当に、ひと言、ふた言話して終わりである。僕は、丸太町ルヴォワール読みましたよ、面白かったですよ、と言ってしまう。写真撮影が許可されていたものの、僕には同じ写真に写りたいとか、好きな作家を写真に撮りたいという発想はない。携帯電話のカメラも使えないのだ。参加者たちの撮影の様子にがっかりした感がなくもないのだが、本人が許可したのだから、それはそれで。
 もらったサインはこれで3冊目。以前の2冊は、「水沢芳彦様」と漢字だったけれど、今回は「水沢芳彦さま」と、ひらがなになっていた。時間が押していたので(僕は押されていないけど)、オークションには参加せず、サインを頂いたあと、そそくさと退室した。残っている方たちは、全員のサインが終わったあとに、退場する綾辻氏を拍手で見送ったのだろう。
 サイン会や講演会に参加すると、誰かしら知り合いと会うことが多いけれど、今回は知っている顔が見つからなかった。もしいたとしたらごめんなさい。気づかなかったことにしてください。(09/12/06)
No.135
2009/12/09 (Wed) 15:34:22

 かつては引っ越しをすると、NHKの受信料が憑いてきたものだけど、今では、デジタル放送(対応テレビ)に切り替えると、もれなく衛星受信料が憑いてくる。「めざせ!会社の星」「青春リアル」「ITホワイトボックス」「追跡!AtoZ」といった番組を見ているので、地上契約に抵抗はないものの、2カ月に1度、4580円が引かれる衛星契約はきつい。
 たまに、NHKを国営放送だと言っている人がいるけれど、受信料制度を揶揄してのことなのか、単に勘違いしているだけなのか。あるいは、国営放送だと言われところで、律儀に訂正しないNHKを寛大だと取るべきなのか。わざとらしく説明しておくと、NHKは放送法に基づいて設立された特殊法人で、国内で唯一の公共放送。日本ひきこもり協会の略称であるのは言わずもがな。
No.134
2009/12/08 (Tue) 16:23:42

PLUTO 8 (ビッグコミックス)PLUTO 8 (ビッグコミックス)
手塚 治虫

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■「PLUTO8」を読了。21世紀版、鉄腕アトム、最終巻。伏線が次々と回収されていき、プルートゥの真相に迫っていく。地球を滅ぼす数式やら、反陽子爆弾の解体やら、白熱する展開続き。地上最強のロボットはアトムだったのかとか、主人公はプルートゥだったのだなとか、そのように考えるのは野暮かもしれない。憎しみからは何も生まれない、という感情を、ロボットが理解するというのは、いろいろと考えさせられそうな。
No.133
2009/12/08 (Tue) 16:22:28

 『眩暈』と『黒猫』と『本格』と『魍魎』。『とある魔術』と『ななついろ』。『灼眼』と『霧舎』と「メロンパン」。ネタバラシになってしまうので、正式タイトルではなく略称で。
No.132
2009/12/07 (Mon) 15:39:13

天元突破グレンラガン(4) (電撃コミックス)天元突破グレンラガン(4) (電撃コミックス)
中島かずき

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「その時 俺は決めたんだ 一度目標を決めたら絶対に揺るがない あの背中に笑われないねェ男になる…ってよ」

■『天元突破グレンラガン4』を読了。新章開始ということか、カバーの色が変わっていたため、平台に積まれているのに気がつかなった。表紙は今巻初登場のニアなのだけど、どうも、他のキャラクタたちとは雰囲気が違うというか、世界観が違うというか、アニメではそうは思わなかったけれど、どうしてかね。やさぐれているシモンを救ったのがニアで、主人公が立ち直るのは女の子を守るため、という王道的な展開なのに、とても面白い。最後の数ページで、シモンが立ち直ったのは幸い。そうでなければ、4巻は全部、やさぐれ鬱々主人公で終わってしまうところだった。
No.131
2009/12/07 (Mon) 15:37:55

 パソコンを替えてからというか、ワードを最新のものに替えてから、ページ間の余白部分を非表示にできることに気がついた。「2002」から搭載された新機能らしい。僕がかつて使っていたのは「2000」だったので、機能すらなかった訳である。もとより、ワープロで書いたものを、印刷するときくらいしかワードを使っていなかったのだが、ページ下部の余白部分と、ページ上下の余白部分が表示されるのは、邪魔でしかなかった。
 ワープロでは、横書き40文字×19行を画面いっぱいに表示させて使っていた。現在、「ワード2007」では、横書き40文字×23行を表示させている。ワープロの場合、余白の設定はしてあっても、画面に余白は表示されないので、作業領域はそれほど変わらない。余白表示のレイアウトがなければ。今回、非表示にできると知って、早速試してみた次第。慣れ親しんだ表示に近い形で使えるのは嬉しい(しかしこれ、ファイルを開くたびに、スペースを詰めないといけないのが面倒だな。余白オプションを外しても適用されないし)。
 かつて『ファウスト』の文芸合宿に参加された、乙一氏、北山猛邦氏、佐藤友哉氏、滝本竜彦氏、西尾維新氏の、全員が縦書きの書式で書いていることを知って驚いた。さすがに、ワープロの画面では縦書きの表示は厳しい。できないこともないけれど、(僕が持っている機種では)画面にいっぱいで縦25文字×横30行しか表示されないので、書きやすいとは言えない。横書きの小説を読むのは抵抗があるけれど、執筆する分には、横書きの方が書きやすい。島田荘司氏もワープロ画面いっぱいになる文字量で書いているそうなので、気にしなくて良さそうだ(書籍では、説明が簡潔になっているけれど)。
 これは、執筆道具の影響もあるだろうから、ワープロではなく、パソコンの方を先に使っていたのなら、縦書きの書式で執筆していた可能性は高い。ただ、縦書きの文章を書く機会は、今ではほとんどなく、手書きのときでも、横書きばかりである。
No.130
2009/12/06 (Sun) 18:46:33

ジパング (22) (モーニングKC (1502))ジパング (22) (モーニングKC (1502))

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「あの人… 頭はキレるけどどこか弱いから 意味を求めてしまう 戦うための“義”とか 生きるための“理想”みたいな…」

■『ジパング22』を読了。この格好いいお兄さん誰、と思ったら、眼鏡を外した菊池三佐だった。イラスト媒体だからこそ、といった手法でもある。タラワにて作戦行動中、ふたりきりで残された、角松と菊池。帰艦するのが、どちらかひとりなら、「みらい」はひとつに纏まる。救助に来た麻生によって、菊池が撃たれるのだが、麻生の勘違いも、仕方のないところ。米兵を狙おうとして、麻生の射線に運悪く入っていた、と菊池自身が言うのなら、それを信じるしかないだろう。巻末に、かわぐちかいじ氏のインタビューを収録。独自の日本人観を語っている。
No.129
2009/12/06 (Sun) 18:45:31

 とりあえず、これまでの13年間に書いた小説の原稿すべてを、パソコン用フロッピーディスクに保存した。作品数は31作で、原稿用紙換算合計は1511枚。執筆を開始した当初は、2000年11月1日までに50作品書くことを目標としていたのに、未だに届いていないところが情けない(書きたい話はわんさかあるのに)。というか、現在書いている作品は、もう少しで1500枚を超えるけど。
 フロッピーディスクに保存していたのは、これまで使っていたワープロ専用機にフロッピーディスクドライブが搭載されていて、ワープロ用のデータと、パソコン用のテキストデータで保存ができるからだった。パソコンで執筆を始めていたのなら、他の媒体に記録していた可能性は高い。とはいえ、僕の使用しているワープロでは、フロッピーディスク1枚(1.44MB)に記録できる容量が、原稿用紙で約700枚分しかない。そのため、執筆環境がパソコンに変わるのであれば、記録媒体も別のものにしようと考えていた。
 新パソコンでは、SDメモリカードやメモリスティックが使えるし、テキストを保存するだけなので、容量はそれほど必要ない。携帯電話に付属していた16MBのメモリスティックでさえ、フロッピーディスクの約10枚分。僕がPSPで使っているのが1GBで、D-snapやコンポで使っているSDメモリカードは2GB以上のものばかりである。仮に1GBの記録媒体を使用すると、フロッピーディスクで約700枚分のデータが保存できる。
 だからまあ、128MBもあれば使うのに不備はないだろうと思って、近場の電気店を何軒か回ったのだけど、1GB以下の記録媒体が売っていなかったため、購入を保留した。難波まで行けば、扱っている店はあるだろうし、アマゾンでも売っている。ただ、値段的には、1GBもそれ以下の容量も、ほぼ変わらない。というか、メーカによっては、1GBの方が安く買えるようだ。極端な話、1GBの記憶容量があれば、今後どれだけ小説を書き続けていこうと、一生使えることになる。まあ、すべてのデータをそれ1枚に入れるのは危険なので、バックアップは他にも取っておく必要はあるけれど。
 いずれにせよ、テキストデータをワードで使えるデータに戻すことから始めなければならない。記録媒体を買うのは、あとからでいい、と思いつつ作業をしていると、妙なことに気づいた。ワード2007は、以前のワードで使っていたファイルを開くこともできるし、それらを2007用のファイルに変換することもできる。執筆自体、ワード2007を使うようになったので、これまでの作品も2007形式にして保存していったのだが、従来のワードファイルを2007形式に変換すると、ファイルサイズが半分くらいになるのだ。つまり、フロッピーディスクでは原稿用紙700枚分しか保存できないと思っていたけれど、ワード2007形式のファイルで保存すれば、1400枚分の保存が可能となる。
 この枚数であれば、フロッピーディスクでも、充分使えるのではないか、と思い、試してみたら、1枚に、13年分31作品を保存することができたのだ(これを言うだけで、ずいぶん長々と書いてしまった。原稿用紙換算で3枚分も)。現在では、フロッピーディスクそのものを売っている店が少なくなっているから、いずれは記録媒体を変えなければならないだろうが、僕はまだ、未使用フロッピーディスクを数枚持っている。案外、このまま使っていけるのかもしれない。
No.128
2009/12/05 (Sat) 15:49:25

カイジ 人生逆転ゲーム 通常版 [DVD]カイジ 人生逆転ゲーム 通常版 [DVD]

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◆「カイジ ~人生逆転ゲーム~」を鑑賞。原作からエピソードを抜き出しての再構成。「限定ジャンケン」「鉄骨渡り」「Eカード」は、原作ではそれぞれ何回か勝負場面があったのだけれど、どれもひと勝負だけになっている。本来、制限時間が4時間だった「限定ジャンケン」が30分だったことで、他の勝負も短くなっているんだろうな、と予想した。展開がスピーディなのは確かだけれど、原作を知っていると、心理戦に深く踏み込まず、薄い勝負だけを繋げてどうにか映画を作ったという感想が否めない。「限定ジャンケン」は、テレビドラマにでもして、毎週じっくりとやってもらいたかった。
 設定が変わったカ所がいくつかあったものの、映画としては纏まっていたと思う。原作の世界観を壊したということはなかったし。最後の勝負で、遠藤がカイジに5000万を貸したのは、遠藤の性別を女性に変え、利根川と同期だったという映画オリジナルの設定だったからできたこと。原作の遠藤だったら、あの短い時間での説得は無理だったろう。
 俳優の方の演技力もあり、カイジの性格は、実に良く表現されていた。夜神月と伊藤カイジでは、性格も生き方も何もかもまったく違うだろう、と映画の情報を知ったときは気になっていたけれど、カイジ役には脱帽した、と言うしかない。特に、橋の上での石田さんとの別れのシーン。映画館で思わず泣きそうになってしまうくらいの出来だった。原作に勝るとも劣らない。このシーンを見ただけでも、映画を見に行った価値はあった。
 しかし、薄汚いアパートで暮らし、しょぼいバイトをして、ゴミのような毎日を送るカイジは、自分のことのように沁みる。原作を初めて読んだときは、まだ10代だったから、カイジの日常を身近なものとして把握することができなかったのだ。
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ミズサワ
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求職中
自己紹介:
初めまして。ミズサワです。あの「失われた」90年代に、10代の総てを消費しました。

ミジンコライフ継続中。

ミズサワの3分1は「さだまさし氏の曲」で、3分の1は「御嶽山百草丸」で、残りの3分の1は「××××」で構成されています。

小説・コミック・アニメ・ゲーム・等、媒体に拘わらず、あらゆる物語を好みます。付き合いが長いのは「新本格」作品。卒業論文も「新本格」。論理性よりも、意外性を重視。

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