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小説・アニメ・コミック・ゲーム等、様々な創作媒体についての感想やら何やら、あるいは、永遠に敗北者な日常と思考
No.
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No.137
2009/12/10 (Thu) 18:04:35

 という訳で、綾辻行人氏講演会の様子を書いておこう。会場は×都の大谷大学講堂棟3階多目的ホール。これまで、サイン会や講演会の詳細は、一般向けと内輪向けと、2件に分けて書いていたけれど、今回はひと纏めに。
 関西ミステリ連合主催の総会というのは、講演会とは名ばかりの質疑応答形式になっているので、余り期待していなかった。今回参加を決めたのは、単純に、卒業大学での開催だったことと、一緒に行ってくれる人が見つかったからである。綾辻行人氏は、未だに憧れの人ではあるけれど、どうしても行きたいと思うほどではなくなっている。好きな人に会うのは、ほどほどにしておいた方が良い、ということかもしれない。
 という訳で(2度目)、2年振りの上洛、4年振りの大学である。かつての卒業論文提出教室へ向かうと、廊下に列ができていた。受付で入場料を払うのだけれど、慣れていないのか、スタッフの男子学生が震え過ぎ。お釣りのお札を数えることができず、隣の女子学生に頼んでいた(大きいお金を出したのは僕ではない)。教室へ入ると、既に席は半分ほど埋まっている。30分前に行けば充分だろうと考えていたけれど、かなり盛況な模様。話が聞こえれば良いので、後ろの席に座ることに抵抗はなかった。一般参加者は、おそらく60人くらいで、30人くらいが関西ミステリ連合の関係者っぽい。もっとも若い参加者は、高校生の2人組。コスプレ少女とか、熱狂的阪神ファンとか、目立った方が何人か。僕はひきこもり本屋さんだけど、誰にも気づかれていないだろう。ともあれ、若いファンが多いのは嬉しい。
 会を始める前に、注意事項やら何やらを伝えた女子学生の落ち着き振りに驚いた。ホッカイロを用意しております、には脱帽。どれだけ場数を踏んでいるのだ、もしかしてプロじゃないのか、と驚いた次第。けれど、おそらくサークル内部の都合か何かで、会が始まると、司会は水族館みたいな名前の男子学生と交代。この方のしどろもどろ振りに安心する。しかし、受付の方にしても、男子よりも女子の方が落ち着いているのだな。
 講演会そのものは面白く楽しめた。単純な質疑応答では聞いている人もつまらないだろうと、綾辻氏が質問を取捨選択し、講演の中で質問に答えていくという形式。独特のユーモアも交え、さすがに何度も講演を行っているだけのことはある、と感心した。ただ、僕としては、ミステリ作家綾辻行人という認識なので、最新作の『Another』(年末のブックランキング数誌で上位に入っている)や、ホラーテイストの混ざっている作品は、いつかは読むだろうけれど、現時点では読んでいない。最新作の話が多くなるのは仕方ないのだが、ホラー映画の話など、そちら方面は、いまいち興味を惹かれるものではなかった。羊の映画は面白そうだったけど。
 講演は、前半60分、休憩を挟んで、後半60分。後半に入り、綾辻氏が、ひとりで話すのもなんなので、と講談社の編集者を壇上に呼んだ。かつて、清涼院流水氏の講演会では太田克史氏が参加されていたので、珍しいことではないよな、と思ったのだけれど、紹介を聞いて驚いた。講談社BOXの2代目部長、つまり、『パンドラ』3代目編集長の「C」、秋元直樹氏だった。確かに、『パンドラ』でのイラストに似ている。しかも、綾辻氏の次回作、講談社の書き下ろし100冊を秋元氏が担当するので、講談社BOXから刊行されるかもしれないとのこと(ノ゚⊿゚)ノびっくり!! しかも続けて、講談社BOX期待の新人、円居挽氏の『丸太町ルヴォワール』の宣伝もしていた( ゚д゚)ポカーン ただ、純粋な綾辻ファンの方たちは、講談社BOXが箱付き書籍を出していることは知らないのだろうなあ。てっきり終わっていたのかと思っていたけれど、講談社BOXは、思春期の自意識と、一瞬で時代の流れを変えてしまう小説を引き続き求めている模様。
 講演会が終わって、休憩ののちにサイン会、なのだけれど、時間がぎりぎりかなと。参加者90人として、サイン会の時間が45分。ひとり当たり30秒しかない。本当に、ひと言、ふた言話して終わりである。僕は、丸太町ルヴォワール読みましたよ、面白かったですよ、と言ってしまう。写真撮影が許可されていたものの、僕には同じ写真に写りたいとか、好きな作家を写真に撮りたいという発想はない。携帯電話のカメラも使えないのだ。参加者たちの撮影の様子にがっかりした感がなくもないのだが、本人が許可したのだから、それはそれで。
 もらったサインはこれで3冊目。以前の2冊は、「水沢芳彦様」と漢字だったけれど、今回は「水沢芳彦さま」と、ひらがなになっていた。時間が押していたので(僕は押されていないけど)、オークションには参加せず、サインを頂いたあと、そそくさと退室した。残っている方たちは、全員のサインが終わったあとに、退場する綾辻氏を拍手で見送ったのだろう。
 サイン会や講演会に参加すると、誰かしら知り合いと会うことが多いけれど、今回は知っている顔が見つからなかった。もしいたとしたらごめんなさい。気づかなかったことにしてください。(09/12/06)
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求職中
自己紹介:
初めまして。ミズサワです。あの「失われた」90年代に、10代の総てを消費しました。

ミジンコライフ継続中。

ミズサワの3分1は「さだまさし氏の曲」で、3分の1は「御嶽山百草丸」で、残りの3分の1は「××××」で構成されています。

小説・コミック・アニメ・ゲーム・等、媒体に拘わらず、あらゆる物語を好みます。付き合いが長いのは「新本格」作品。卒業論文も「新本格」。論理性よりも、意外性を重視。

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