休日なので、中島みゆき氏の『生きていてもいいですか』を流したまま、洗濯や食事の支度などをしていたのだが、「うらみ・ます」は、改めて言うまでもなく、一線を越えている。あるいは、画しているというか、少なくとも普通という括りではない。さだまさし氏が「遥かなるクリスマス」で、これまで言葉にしなかったことを歌詞に入れてしまったとき（それを紅白で唄ってしまい）、この人も一線を越えてしまったなあ、と思ったのだが、中島氏は、遥か前に一線など越えてしまっていたのだ。

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「あんたの忠告はありがてえけど、俺は後先考えて行動できない病気でね。つーか、今日できることを今日やらないやつは、明日になったってできやしねえって思うタチなんだよ」

■『MAJOR73』を読了。キーンに症状を気づかれ、故障を隠して試合に出ることを反省した吾郎だが、9回裏、同点に追いつき延長戦に突入したことで、血行障害の症状が出たにも拘わらず、マウンドで投げ続ける。反省もしていないし、変わってもいないじゃないか。確かに、格好良いとは思うけど、19歳で、野球人生を閉じてしまうのだけは避けて欲しいのだが。

　まあ、唐突なのだけれど、『灼眼のシャナ』のイラストを初めて見たときに、何かに似ているなと思ったのだが、あれは、おそらく『ドッジ弾平』だったんだろうな。おそらく、あの赤い雰囲気がなんとなく。最終エピソードが、実にあっけなく、一世を風靡した作品とは思えないくらいだったけど。というか、『ドッジ弾平』を知っている世代って、明らかに若くはないだろう。「家なき子」の放送時期と重なっているのか。ううむ。同情するなら金をくれ。

　ラーメンを鍋ではなくフライパンで煮れば吹きこぼれない、という情報を知ったので、早速試してみたところ、まさしくその通りだった。これはすごいな、と思ったのだけれど、麺を器に移すのが、なかなか大変だった。吹きこぼれがなくても、移すときにこぼれてしまう。やはり、これまで通りに鍋で煮て、吹きこぼれないよう注意するのが一番か。そもそも、人と同じことをやろう、と考えるのが間違いなのだ。
　小さいころに読んだ本で、玉子を片手で割ることのできる猫がいて（「おばけのアッチ」とかいう本だったような）、当時も早速試してみたのだけれど、できるはずもなかった。それ以来、一切試したことはないのだが、おそらく今でもできないだろう。しかし、両手を使って玉子を割れるのだから、何も問題はない。つまり、他人と同じやり方に固執することはない、ということで（誰に言っているのか）。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん〈8〉日常の価値は非凡 (電撃文庫) 左 アスキーメディアワークス 2009-09-10 売り上げランキング : 15248 Amazonで詳しく見る by G-Tools

「生憎いつも土の下で生きてるから、これ以上落ちても気にならないんですよ」

■『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん8 日常の価値は非凡』を読了。やたらと分厚い。これだけ厚いライトノベルを読んだのは、初めてかもしれない。あとがきで、これまでに応募した原稿の9作が群像劇形式で、そのすべてが一次選考で落選したと書かれており、本作を読む限りでは、それはそうかもしれないな、と納得。シリーズ作品では、主人公が何らかの事件に毎回巻き込まれるパタンが多い訳だが、本作では、主人公が事件に巻き込まれるのを回避してしまう。これだけ分厚い作品でありながら、シリーズ主人公はまったく活躍しないという趣向は面白いのだけれど、群像劇形式がつらい。
　登場人物が複数で、視点、時点が、次々と入れ替わる形式。この人物の視点での疑問が、別の人物視点で解るのだけれど、何人かが会する場面など、同じ出来事を何人から語られなければならないのか、と途中で飽きる。過去の作品や、別作品に登場しているだろう人物がいるようだけど、僕はそこまで熱心な読者ではないので、既刊を遡ってまで読み返しはしない。なんというか、パズルのピースが揃ったところで、驚きも感動もなく、そのせいか、この形式はしんどいだけだった。

　新パソコン（ノート型）に替えてテンキーがなくなった訳だけど、ほんのたまに使うだけとはいえ、ないならないで不便かもしれない。光るテンキーパッドなる機能が付いてはいるものの、普段は、タッチパッドを無効にして、キーボードとマウスのみを使っているのだ。

名探偵コナン 65 (少年サンデーコミックス) 小学館 2009-08-18 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools

■『名探偵コナン65』を読了。黒ずくめの男や、組織に関連するメインエピソードが細々とあり、サブエピソードが挟まれるという従来通りの構成。メインのみを続けると、しんどくなるかもしれないけれど、引き延ばしにうんざりしている身としては、サブの続きもしんどい。いつだったか、蘭が『三国志』に詳しいことが解り、今巻でも、同様に詳しい刑事がふたりも出てくる。推理の度に、『三国志』関連の引用を使われるのはつらい。なんだか良く解らないけど、格好いいことを言っているんだな、程度にしか思えない。
　完結してからで良いので、黒の組織絡みのエピソードのみを集めて、ペーパバックの廉価版で発売してもらえないものか。

　失業中に保留していたCDは、ほぼ購入できた。購入を止めた本はいくらかあるけれど。欲しいものが買えた時代が懐かしい、などと思うほど過去のことではなく。

ライアーゲーム シーズン2 DVD-BOX ポニーキャニオン 2010-05-19 売り上げランキング : 387 Amazonで詳しく見る by G-Tools

◆「LIAR GAME season2」を視聴中。前シリーズの終わり方が、ドラマオリジナルの展開だったため、本シリーズでも、原作との違いがいくらか。一番の相違点は、決勝戦という終わりが最初から見えていることである。原作では、敗者復活戦だから、本戦とは違ってミニゲームなのだな、と納得したけれど、ドラマでは、本戦に含まれていたので、四回戦に入ってゲームの水準が下がるのがなんとも。準決勝の、「天使と悪魔ゲーム」が、いよいよドラマオリジナルかと期待していたのだが、説明を聞いていたら、原作の「感染ゲーム」の名前を変えただけだった( ﾉД`)ｼｸｼｸ…　
　原作のヨコヤに代わり、葛城リョウというドラマオリジナルの人物が登場。外見にはまったく見覚えがなかったけれど、名前をどこかで見たことがあるような、と思ったら、「スカイ・クロラ」で草薙水素役を担当された方だった。持っている才能がひとつだけという方は少ないだろう。まあ、僕にとっては、外見よりも名前の方が印象に残るということか。

　交通事故だと思われていた事件が、タクシーの監視カメラを分析したところ、殺人事件だったことが解った、というニュースを偶然に見て驚いた。なんで、監視カメラの映像を流しているのか。衝撃映像ではなく、助かった訳でもなく、亡くなっているというのに。人が人を殺した瞬間を放送しているのだ。なんだこれは、と僕はしばらく呆然としてしまったけれど、人が死ぬ場面を見ても、平然としていられる人が多くなっているのだろう。実際、ワイドショーか何かのニュースコーナだったらしく、司会者や出演者たちは、特に感慨があるでもなく、そのまま番組を進めていったし。
　べつに、この1件を持って、その人たちが冷たいだとか、放送局にあるまじき態度だとか、そのようなことを言うつもりはない。ただ僕は、人であれ、動物であれ、それまで生きているものが、死んでいく場面は見たくないのだ。料理人が、生きた魚をそのまま下ろす場面でさえ、抵抗があって目を背けてしまう。有害フィルタを使えるのであれば、まずはニュース番組か。僕にしてみれば、青少年に悪影響を与えるというのであれば、虚構ではなく現実の方だと思うけど。

　日記の更新時間を固定すると、その曜日のその時間帯はおそらく家にいるのだろう、という情報が伝わってしまうので、更新時間を変え、いつも通りのパタンを崩してみたけれど、それを知られたところで、何か被害がある訳でもない。この人は、平日の真っ昼間から、どうして日記を更新できるのだろうか、働いていないのだろうか、ひきこもりなのだろうか、多分ハムスタなのだろう、と更新時間を見て思う人がいるかもしれない程度である。しばらくの間、更新時間を散らしていたけれど、それはそれで面倒だったので、やはり、これまで通り、ある程度決まった時間帯か、更新できるときに更新することにした。要するに、これまで通り、べつに何も変わらないということである。

ジパング (23) モーニングKC 講談社 2006-04-21 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools

「雅行を守るために最善を尽くした　その結果だ…　負けとは思わない…」

■『ジパング23』を読了。帝国海軍、米海軍、「みらい」乗員の三つ巴。「みらい」に交渉材料としての価値はなくなり、「みらい」乗員は無人島に収容されてしまう。そのような状況でありながら、負けとは思わない、「みらい」は必ず取り戻せる、と信じる角松。甘いな、と思わなくもないけれど、角松はずっとこうだったし。一命を取り留めたとはいえ、菊池との折り合いが付いた訳ではない。菊池が再び帝国海軍側に立つのか、それとも「みらい」へ戻るのか。南京での原爆完成が間近に迫り、梅津艦長がそれを阻止して亡くなったことが、「みらい」乗員に伝わっていくことで、おそらく状況は動き出すだろう。

　感想には個人差があります、ではなく、個人差があってこその感想なのでは。

LIAR GAME 9 (ヤングジャンプコミックス) 集英社 2009-08-19 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools

「その通り　このゲームの本質はそこなのです　感染ゲームは『信用』のゲーム　『信じた者』『信じられた者』が勝つゲーム」

■『LIAR GAME9』を読了。帯には、ドラマの第2シーズン、映画化決定の報せ。原作に忠実か、まったくの完全オリジナルか、どちらかに統一して欲しいものだけど。本巻は、4回戦予選、感染（パンデミック）ゲーム。当初からこのゲームの構想があったのか、新型インフルエンザの流行によって新たに構想したのか、興味深いところ。しかし、ゲームの説明が解りにくい。トリックのためのトリックというか、説明のための説明になっている。感染者の広がりを図に書いて説明するというのがテンポを崩す。まあ、参加者すべてが、頭の中だけで把握できる訳ではない、ということだろう。
　カンザキナオが、バカ正直のナオであるのは変わらないものの、徐々に賢くなってきている。そのうちアキヤマと並びそうなくらいに。ワトソン役の知能が上がってしまうと、読む方にはきつい。アキヤマはアキヤマで、電子基板の機械にも詳しいらしい。心理学以外にも長けてはいるだろうけど、あと付けで設定がどんどん増えていくような気もする。とはいえ、アキヤマとヨコヤの再戦は、やはり面白い。
　オマケ漫画で、甲斐谷忍氏がサラリーマン時代、仕事と睡眠以外は、すべて漫画を描く生活をしていたことに感銘を受けた。やはり、書く人というのは、どのような状況であれ、書いてしまうのだよな。

　オオアリクイの書店では、従業員図書購入の際、お金を払うことはなく、給料から引かれるようになっていた。現在のみなみの書店では、通常の代金を支払って購入し、給料に割引分が加算されるようになっている。後払いか、先払いかの違いである。後者の方が、少しでも給料が増えたような気がして嬉しい（錯覚だけれど）。