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小説・アニメ・コミック・ゲーム等、様々な創作媒体についての感想やら何やら、あるいは、永遠に敗北者な日常と思考
No.
2024/12/22 (Sun) 13:17:02

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No.411
2010/06/23 (Wed) 00:09:33

 「少年ガンガン7月号(6月11日発売)は、ほぼ完売という事態となり、多くのお客様より、鋼の錬金術師最終回を読むことができなかったというご意見を多数いただきました。皆様にご不便をお掛けいたしましたことお詫びいたします。つきましては、8月12日発売の少年ガンガン9月号にて、鋼の錬金術師最終話を再度掲載いたします。お楽しみにお待ちください」
 なんだこの異例の措置は。改めて人気のすごさを思い知らされる。SQUARE ENIXさんありがとう(買わないけれど)。某出版社にも、この姿勢を見習って欲しいものである。「お楽しみにお待ちください」という文章が気にならないこともないのだが、まあ、突っ込まないでおこう。本当の突っ込みどころは、『ガンガン』の購入者すべてが、「鋼の錬金術師」のファンでもないだろう、ということで。僕が『ガンガン』連載で集めている作品は、「絶園のテンペスト」のみである。
http://gangan.square-enix.co.jp/
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No.409
2010/06/21 (Mon) 05:31:36

 かなり久し振りに図書館の休館トラップに引っ掛かってしまった。月末トラップではなく、週休トラップに引っ掛かったのは初めて(意訳すると、単に僕の不注意である)。しかし、綾辻行人氏の『Another』が入ったというのだから、すぐさま借りに行きたいではないか。「新本格」や「ミステリ」は、『メフィスト』をある程度読み終わってから読むつもりだったけれど、綾辻氏の著作は、例外的に読んでしまおう。6月以降、例外作品が多数刊行されるのなら、今年読んだミステリベストが、どうにか作れるかもしれない。
No.407
2010/06/19 (Sat) 04:55:17

 従業員割引で、『Q.E.D 証明終了』の最新刊を買ったら、文庫担当の女の子に、知ってますよ、それって、小説で出てますよね、と言われた。明らかに、高田崇史氏の著作と勘違いしている。けれど、違いますよ、まったくの別物ですよ、などと、僕に言えるわけがない。……いや、言えるよ。これは言えるよ。なにしろ僕は、加藤元浩氏が『スーパーマリオ4コママンガ劇場』に作品を描いていたころからのファンで(正座30分後の鬼ごっこをクラス内でブレイクさせようとしたくらい)、初めてにして唯一、ファンレターを送った作家なのだ。また、『Q.E.D 証明終了』は、当時3巻が発売されたころで、僕にしては珍しく、絵柄に惹かれて購入したものだった(あれ、でも、僕が小学生のころから知っているということは、結構年齢の高い方なのか)
 今回の出来事はデジャヴではなく、前の職場でも、文庫担当の女の子に同じことを言われている。そのときも、作者が違うことを説明した。この勘違いをしている人は、意外と多いのかもしれない。ああ、そうだ。加藤氏自身が宣伝しているので、下に貼っておきましょう。
「蹴りペンギン」http://qedcmb.main.jp/ 
No.405
2010/06/17 (Thu) 12:55:28

 未開封インスタントコーヒーが4瓶あるというのに、『ゴールドブレンド』を購入してしまった。それは当然、普段なら手の届かない場所にある(棚が高い訳ではない)、香味焙煎の小瓶がオマケで付いてくるからだ。同情するなら金をくれって、現状が苦しくなった状況だと、身に沁みる科白であるよなあ。

【これは本数を間違えているのではなく、ミステリベスト05以前に書いたものです】
No.404
2010/06/16 (Wed) 04:50:00

ジパング(33) (モーニングKC)ジパング(33) (モーニングKC)
かわぐち かいじ

講談社 2007-12-21
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 よくぞ来やがった! お前だけには見せたかったんだ 俺たち「みらい」の意地を!!

■『ジパング33』を読了。表紙を飾る小栗三佐はこんなにも凛々しいのに、殉職という結末が哀し過ぎる( ノД`)シクシク… 「大和」直上100メートルで停止するシーホーク。ラッチが作動しないため、小栗三佐は機内から身を乗り出し、ドロップタンクを直接叩き落とそうとする。それも、草加少佐の乗る、零式観測機が接近しているという状況で。
 読了後、思わず泣きそうになってしまった。小栗三佐は、本当に最後まで笑っていた。20巻で梅津艦長の死に様にも感銘を受けたけれど、小栗三佐の存在というのは、艦長とはまた違ったものなのだ。ともすれば、不安で押し潰されそうになった「みらい」乗員たちの心に、希望や勇気を与えてきたのは、いつだって小栗三佐の笑顔だった。作中の科白ではないけれど、小栗三佐は何があったって死なない、作戦終了後、「みらい」に戻ってきて、いつものように冗談を言ってくれると思っていたのに。
 なんというか、これ以上は言葉にできないくらいにつらい。読んで涙ぐんだコミックは、『最強伝説 黒沢』の最終巻以来(というか、泣いてしまったけれど。しかも打ち切りと聞いて更に泣いた)。本巻では、小栗三佐に対する印象が強過ぎて、これ以上の感想は書けそうにない。
No.403
2010/06/15 (Tue) 00:01:38

 『雪印コーヒーZERO2』って、どこかのストリートファイタみたいだな(『Fighting Street』は、ボタンを押す長さによって威力の強弱が決まるという画期的なシステム)。スノーブランドとか、堕ちた偶像とか、そのようなキャラクタがいるのだろう。しかし、コーヒー牛乳に雪印を冠せられるのなら、雪印牛乳も再販売できないものか。名前の変わった新牛乳を避けてしまい、一度も買ったことがない。
 赤い牛乳って、シャア専用みたいで格好良い気もするけれど、実際にパッケージを見てしまうと、もう駄目だ。牛に赤って、キャトルミューティレーションやあっちょんぶりけを想像してしまう。全く以て、牛乳好きにはひどくてつらい事件であった( ノД`)シクシク…
No.401
2010/06/13 (Sun) 05:16:44

 「鋼の錬金術師」の最終回効果か、『ガンガン』7月号は発売日当日に売り切れ。再入荷もなし。本屋の話は余り書く気はないのだけれど、ついうっかり書いてしまうくらいにすごいな。今月は、うちのような小さな店に、『ONE PIECE(58)』の1000冊は入れ過ぎだろうに、と思ったけれど、実際、馬鹿みたいに売れていったのだ。
No.399
2010/06/11 (Fri) 12:43:20

 ようやく寒さも峠を越えたのか、暖かくなって過ごしやすくなってきた。けれどこの時期は、ひとり暮らしのタマネギ好きには少しきつい。というのも、通常のタマネギが身を潜めて、新タマネギが大量に出回る時期なのだ。新タマネギが安く売られ、通常のタマネギが割高になってしまう。新タマネギを普通に食べられれば何も問題はないけれど、どうやら僕は新タマネギとは相性が悪いらしい。無職だった去年は、値段が安いのだから、どうにかして食べられないものかと試してみたものだけど、やはり無理なものは無理だった。新タマネギのサラダって、どうやったら食べられるのだろう。
 新タマネギが好きなタマネギ好きが多いようだけど、僕は新タマネギが食べられないタマネギ好きだということが解った(というか、突き詰めると、べつにタマネギが好きだった訳ではなく、安くて美味しい食材を探しているうち、タマネギに辿り着いたのだ)。あの瑞々しさが、どうも天敵となっているような気がする。
No.398
2010/06/10 (Thu) 05:06:03

ジパング(32) (モーニングKC (1631))ジパング(32) (モーニングKC (1631))

講談社 2007-10-23
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 なぜならあの艦は…<攻撃こそ防御>の思想のもとに…設計されているのだから だがその兵器を運用する者の前提は<専守防衛> 角松二佐 あなた方は 大いなる矛盾に満ちた時代からやって来たのだ

■『ジパング32』を読了。あくまで「大和」を止めるため、後部射撃指揮所を狙う「みらい」に対し、草加少佐の指示により、三式焼霰段を使用する「大和」。双方ダメージを負うものの、対空レーダを失い、電子戦を継続できなくなった「みらい」の方が厳しいか。「みらい」がイージス艦としての能力をなくしてしまったら、今後どのように「大和」と対峙しようというのか。しかし、さすがは角松二佐というべきか、状況を把握したのち、新たな作戦を検討する。
 そうして決まったのは、シーホークによる「大和」への直接攻撃。搭乗志願をしたのは、佐竹一尉の意志を継ごうとする林原三尉、部下を生きて帰還させようと同行する小栗三佐、支援要員として青梅一曹。「大和」対「みらい」の状況が変わる中、一通の伝聞により、グールド大尉とカーネル少佐が交わる。正体不明だった巡洋艦が、ついに米海軍に知られてしまうのか。メインキャラクタが集まりつつあり、否が応でもクライマックスが近いことを予想させる。
No.397
2010/06/09 (Wed) 13:02:31

 いつの間にやら全話のDVD-BOXが発売されているようだけど、続編はもう放送してくれないということだろうか。タイトルを本文中に含みます、という注釈を付けないと、この日記は解りにくいか。仲間内で携帯メールのやり取りをするきは、件名を入れない人が多い。メールを送るたびに考えるのは面倒なのだろう。とはいえ、空欄にはしたくない人もいて、本文の最初の文字をタイトルにする方法も良く使われている。「今日これから空いてる?」という文章なら、「今日」を件名にして、残りを本文に書けばいい。これなら、件名が思い浮かばなくて困ることはない。というか、この日記の内容は何?
No.396
2010/06/08 (Tue) 00:04:14

新ブラックジャックによろしく 7 (ビッグコミックススペシャル)新ブラックジャックによろしく 7 (ビッグコミックススペシャル)

小学館 2009-10-30
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「誰も殺さず…… 誰からも奪わず…… 誰も騙されていません 僕はこの移植が…… 正しいと信じています……」

■『新ブラックジャックによろしく7』を読了。倫理委員会で移植の許可は下りなかったものの、週明けに倫理小委員会が開かれることに。書類を再提出しての事情聴取、その場には、斉藤先生も立つことを求められる。その間、斉藤先生は、赤城の母親、自分の両親に、自身の肝臓を移植することを伝える。つらいというか、重いというか、人を救うために、どれほどしんどい思いをしなければならないのか。それでいて、なお信念を貫き通そうとするのは、やはり斉藤先生か。先生は変わらないから嫌いになれない、という皆川さんも可哀そう過ぎる。
 病気で困っている知り合いを助ける、単純なことのように思えるけれど、それが臓器移植、しかも他人同士の生体移植となると、様々な思惑が渦巻くものか。倫理委員の言っていることは、決して間違っている訳ではない。ただし、それでは赤城は救えない。正しいと思うことを訴えているのに、倫理委員会に対する斉藤先生の表情がつら過ぎる。
 いつものことながら、科白なしで心情を表す描写には脱帽。斉藤先生が両親に会いに行くことを皆川さんに告げ、彼女が一緒に付いていくと言ったあとの背景シーン、今後の不安な展開を予想させるかのような陰鬱さが漂っている。明らかに、すべての人間が幸せにはなれないだろうけれど、せめて、移植をした人間、された人間、それらに関わる人たちには、幸せになってもらいたいものである。
No.395
2010/06/07 (Mon) 12:45:22

 積読本の消化と考えると義務のように感じて嫌になってしまうけど、読みたい本がこんなにもたくさんあると考えれば、それはとても幸せなことであるよなあ。なるほど、発想の転換は重要かも。
No.394
2010/06/06 (Sun) 13:56:03

2010年6月6日現在 視聴番組リスト

継続録画番組(2カ月前以降)
「めざせ!会社の星」「青春リアル」「ITホワイトボックスⅡ」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」「追跡!AtoZ」「ドラゴンボール改」「龍馬伝」「デュラララ!!」「刀語」

新規録画番組(2カ月前以降)
「Angel Beats!」「薄桜鬼」「けいおん!!」「迷い猫オーバーラン!」「こばと。」「会長はメイド様!」「新参者」「裏切りは僕の名前を知っている」「四畳半神話大系」「WORKING!!」「君に届け」

録画終了番組(2カ月前以降)
「おおかみかくし」

 「警部補 矢部謙三」のように、放送期間が2カ月に満たない番組は、視聴番組リストに載せることができない。本編に勝るとも劣らないくらいに面白かった。本編よりも、こちらの続編を期待したい。
 「ITホワイトボックス」の新シリーズ、「ITホワイトボックスⅡ」の初回を、例によって録り逃し。再放送の無限ループが続いていたので、予約録画を解除していたのだ。とはいえ、毎回興味深い話題を提供してくれる。マンネリが必ずしも飽きるという訳ではない。
 「迷い猫オーバーラン!」 主人公の幼馴染みの口癖に馴染めず。過去に理由があったとしても、軽々しく「死ね」という言葉を使うのは嫌過ぎる。口癖が原因で見なくなるというのもあれだけど、その可能性は高いような。
 「けいおん!!」 舞台が京都を参考にしていることを今更ながらに知った。あれは川端ニックだったのか。JEUGIA三条本店では、さだまさし氏のリイシューアルバムを買いに、何度も訪れたものだ。ということは、JDC本部ビルや、『ヒトクイマジカル』冒頭のマクドナルドも描かれるかもしれないということか(新京極の店はもうないけれど)。前作のオープニングは印象にないけれど、今作のオープニングはインパクト大。僕がアニメファン、あるいは声優ファンだったのなら、きっと購入していただろう。
 というか、小ネタに気づく人がすご過ぎ。「ウゴウゴルーガ」とは懐かしい。「ミカンせいじんアワー」とか「あにき」とか「しかと」とか、一世を風靡したものであるよなあ(詠嘆)。僕は「みずいろぞうさん」がお気に入りだった。放送時間変更後は、「惑星野菜炒め定食」となったけど。
 「Angel Beats!」 初回を見逃したので、2週目から視聴。ブラックコーヒーは飲めないので、砂糖やミルクを入れて飲んでいたけれど、試してみたら、ブラックでも飲めるじゃん、というような感じ。『My Soul,Your Beats!/Brave Song』がオリコンランキングに入るのは前評判通り。
 『Angel Beats!』はamazonで買うことに決めた。アニメイトの全巻購入特典は、Na-Ga氏描き下ろしテレホンカードなのだけど、値段が定価というのはきつ過ぎる。これまでは、そこそこの給料がもらえる仕事をしていたので、DVDはすべてアニメイトで定価で買っていたのだが、ミジンコライフ真っただ中という現状では、とてもではないが、定価で全巻買えるはずもない。Amazonの割引が1巻1681円として、×7巻、=11767円も安くなるのだ。これだけあれば5キロの無洗米が何袋買えると思っているのか、と思っている間は、アニメイトではなくamazonを利用しよう。
 「デュラララ!!」 12話の「有無相性」が最終回かと思って予約録画から外してしまったのだけれど、続いていることに気づき、4週くらい見逃したのち、予約録画を再開。なんだこの展開( ゚д゚)ポカーン 小さいころに見た、アニメの「宝島」で、シルバーの正体が解ったときと同じくらいのインパクト。個々人の素性が解ってからだと、チャットでのやり取りも印象が変わる。
 「こばと。」 CLAMP原作のアニメは何本か見たことがあると思うのだけれど、本作は戦う物語ではないのだな。

 7月より、『屍鬼』のアニメ放送開始。小野不由美氏の原作小説ではなくて、コミカライズされた、漫画の方が原作なのかな。小野氏の作品で読んだことがあるのは、『十二国記』の最初の数冊だけ。『風の万里 黎明の空』以降も、纏めてがっと読んでおきたいものだけれど(というようなことを言ったら、篠田真由美氏や高里椎奈氏や辻村深月氏らの作品も、シリーズの途中までしか読んでいないのだが)

 「青春リアル」第4期は、当初の予想通り、興味を惹かれるトピックや人物やいないのだけれど、これはおそらく、これまでの3期と比較してしまっているからだろう。はっきり言ってしまうと、第2期のひきこもり提案者の印象が強過ぎた。なんだかんだで現状が気になり、ブログを読んでしまっている。外に出るのが無理なのであれば、家族や他人に迷惑を掛けずにひきこっていれば良いのでは。自身がひきこもっていたから言う訳ではないけれど、僕はひきこもりが悪いとは考えないので、ひきこもれる環境があるのなら、ひきこもっていても良いと思う。
 ただ、メールやネットで人間関係が構築できるというのが引っ掛かる。僕は基本的に人間嫌いだから、メールやネットでも、他人と仲良くすることができない。逆に言えば、メールやネットで関係を築ける人なのだから、手を伸ばしさえすれば、外の人たちとも普通に接することができるようになるのでは。けれどこの方、当初のひきこもりから抜け出したいという目標が、周囲に病気だと認めてもらいたい、そうすれば仕事ができない、働けない理由になるから、という方向に変わっているようですが。
No.393
2010/06/05 (Sat) 00:06:02

風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判)風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判)

徳間書店 1987-07
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「腐海が この汚染された星を浄化するために生まれて来たというのか」
「仮説にすぎん…… だが…ナウシカは直感でそれを見抜いている」

■『風の谷のナウシカ1』を読了。ナウシカのコミックがワイド判で出ているとは知っていたけれど、映画と内容が違うことを知ったのは、ほんの最近のことである。金曜ロードショーで数年振りに「ナウシカ」を見たあとで、関連情報をいくつか調べたのだ。それによると、映画は漫画の2巻途中まで連載された時点での作品であり、映画公開後に連載を再開した漫画版とは内容が異なるとのことエッ? (;゚⊿゚)ノ マジ? いや、数年前に映画化された作品を未だ漫画にしているのか、と当時から訝しがってはいたけれど。別物というのなら、やはり読んでおかねばと考えた次第。
 ワイド判というだけあって、サイズはB5。これだけ大きな漫画を読んだのは初めてかもしれない(『タンタンの冒険旅行』をコミックとするのなら、その限りではないけれど)。大きさの割にかなり安いなと思ったものの、紙の質がそれなりのものなので、相応の価格といったところ。漫画というよりも、絵コンテに近い。本職の漫画家であれば、描かないだろう構図や構成がいくつかあって、決して読みやすいとはいえない。しかし、手を抜いたシーンは一切なく、一コマ一コマが緻密に描かれており、宮崎駿氏が本作に懸けていた情熱が窺える。
 1巻の内容は、異なるところもあるけれど、基本的には映画と同じ。説明不足だった点が補足されているので、世界観や人物関係を把握しやすくなった。映画では、ナウシカとだけ意志疎通の取れていた王蟲が、人間の心に話し掛ける能力を持っている。喋れるのか、王蟲( ゚д゚)ポカーン つまり、推測するしかなかった王蟲の心情が、はっきりと言葉で語られるのだ。今後の展開次第では、ナウシカよりも、むしろ王蟲に対する印象が、がらりと変わってしまうかもしれない。
 僕は同じコミックを、短期間に続けて2回読むのだが、本作を2回むのはきつく、途中で諦めた。間違いなく面白いし、素晴らしい作品ではあるけれど、迂闊に軽く読めるような漫画ではないのだ(『黒死館殺人事件』みたいだな)。再読するにしても、1年以上は先になるだろう。
No.391
2010/06/03 (Thu) 12:35:21

ジパング(31) (モーニングKC)ジパング(31) (モーニングKC)

講談社 2007-08-23
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 確認した ここに至っても あなたは何一つ 変わっていない

■『ジパング31』を読了。ついに対峙する「大和」と「未来」。乗員を救うため、あくまで停戦を求める「みらい」とは対象的に、敵艦ではないことが解っていながら、砲撃を開始する「大和」。未来対過去、つまりは「自衛隊」対「帝国海軍」。草加自らが、「大和」に対空戦闘用意との指示を伝えるため、「武蔵」から水偵で飛び立ち、「みらい」角松の前で姿を現す。そして「アイオワ」では、“異物”の存在を感じる、カーネル少佐が動き出す。
 草加や鴻上、角松たちの印象が強いせいで、日本海軍対米海軍という、本来の決戦が霞んでしまう。戦争の最中、まったく別の戦争をしているなど、当時の人間たちにはまったく思いも寄らないだろう。それに唯一気がついたカーネル少佐は、どのような手段を立てるのか。それにしても、次巻予告がやたらと気になる。イージスシステム崩壊って、既にソナーを損傷している状態であるのに、どうやって「大和」を止めようというのか。
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キタヤマ
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HN:
ミズサワ
性別:
男性
職業:
求職中
自己紹介:
初めまして。ミズサワです。あの「失われた」90年代に、10代の総てを消費しました。

ミジンコライフ継続中。

ミズサワの3分1は「さだまさし氏の曲」で、3分の1は「御嶽山百草丸」で、残りの3分の1は「××××」で構成されています。

小説・コミック・アニメ・ゲーム・等、媒体に拘わらず、あらゆる物語を好みます。付き合いが長いのは「新本格」作品。卒業論文も「新本格」。論理性よりも、意外性を重視。

「すべての小説が館ミステリになればいい」

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