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小説・アニメ・コミック・ゲーム等、様々な創作媒体についての感想やら何やら、あるいは、永遠に敗北者な日常と思考
No.
2024/04/23 (Tue) 19:49:23

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No.182
2010/01/02 (Sat) 06:42:49

鬼灰買いの佐平治 数えで十七、水の衣を織り成して千歳の綾を解きほぐす (講談社BOX)鬼灰買いの佐平治 数えで十七、水の衣を織り成して千歳の綾を解きほぐす (講談社BOX)
一橋 真

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■小仙波貴幸氏の『鬼灰買いの佐平治 数えで十七、水の衣を織り成して千歳の綾を解きほぐす』を読了。装丁で並々ならぬインパクトを受けたのは、清涼院流水氏の『秘密屋 赤』『秘密屋 白』以来かも(タイトルのインパクトもすごいけど)。挿絵がすべてフルカラー、フォントや段組み、ページ余白のレイアウト、装丁が凝りに凝っている。これまで、高過ぎると思っていた講談社BOXだけれど、本作に関しては、もう少し高くても良かったのでは、と思ったくらい。小仙波貴幸氏と一橋真氏のコンビは、西尾維新氏と竹氏を彷彿とさせるものがある。
 小仙波氏は、『パンドラ』でのデビュー作からして、新人らしかぬ文章力、情報や知識の豊富さに驚いた。読み切り短編と同様、舞台が江戸時代かと思われるような文体で物語は始まる。どうもとっつきにくいな、と思ったころに、現代を舞台としていることが解るのだ。ただ、シリーズ短編を先に読んでいるので、2回目の驚きはない。
 鬼灰買いの佐平治、悪鬼改方の長谷川鉄虎、それぞれの物語が交互に語られ、次第にひとつに収束する。鶴の恩返し再び、みたいな。女子高生、野々村小箱は、佐平治こと山本胎児に振り回されただけ、という感じも。登場人物が個々に動くので、物語の中心が解りにくい。あるいは、1作目ということで、レギュラメンバの紹介を兼ねているのかもしれない。ただ、この終わり方だと、本作ではヒロインと思われる、野々村小箱が次作以降に登場するかは怪しい。
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キタヤマ
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HN:
ミズサワ
性別:
男性
職業:
求職中
自己紹介:
初めまして。ミズサワです。あの「失われた」90年代に、10代の総てを消費しました。

ミジンコライフ継続中。

ミズサワの3分1は「さだまさし氏の曲」で、3分の1は「御嶽山百草丸」で、残りの3分の1は「××××」で構成されています。

小説・コミック・アニメ・ゲーム・等、媒体に拘わらず、あらゆる物語を好みます。付き合いが長いのは「新本格」作品。卒業論文も「新本格」。論理性よりも、意外性を重視。

「すべての小説が館ミステリになればいい」

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