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小説・アニメ・コミック・ゲーム等、様々な創作媒体についての感想やら何やら、あるいは、永遠に敗北者な日常と思考
No.
2024/12/22 (Sun) 12:26:20

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No.190
2010/01/06 (Wed) 13:00:01

四方世界の王 1 総体という名の60(シュシュ) (講談社BOX)四方世界の王 1 総体という名の60(シュシュ) (講談社BOX)
記伊 孝

講談社 2009-01-06
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「問題ない。ほっておけばそのうち死ぬ」

■定金伸治氏の『四方世界の王1 総体という名の60』を読了。大河ノベルは2007年の清涼院流水氏、西尾維新氏、2008年の島田荘司氏の作品をすべて読了済み(というか、西尾氏以外はすべて購入)なので、大河ノベル2009・古代オリエント幻想創世記も、いつかは読むだろうと考えていた。というのは、定金氏の名前を知らなかったから。ミステリ作家ではなさそうだ、それなら、もう少しあとで読もう、という感じで。僕はミステリ読者なので、ミステリ以外の小説の優先順位が低くなるのは仕方がない、と思って頂きたい。
 サブタイトルが格好良い。60(シュシュ)とは、あらゆる物事の総体を主張する数。文字が武器であり、独占している者が力を持つ、という概念は面白い。主人公はバービルムの書記学生、14歳のナムル=ナーシル。今風に言うのなら、へたれ、へこたれ? 母親に、シャズ=フラシュムという少女とは話さない方がいい、と忠告されたその日に、自分から近づいて不幸に巻き込まれていくという。困難に立ち向かうでもなく、嫌なことから逃げ出すでもなく、この子に殺されるのならそれでもいいやと諦めて。どうも、これまでに知らないタイプの主人公だったので、読んでいて違和感が。
 1巻の終盤で、かなり面白い終わり方をしているし、物語そのものも興味深い。ただやはり、この主人公はいったいなんなのだ、と思ってしまうのがきつい。まあ、平等に記すのであれば、メインキャラクタはみんな変人である。って、あれ、大河ノベル2010はどうなったの?
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キタヤマ
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HN:
ミズサワ
性別:
男性
職業:
求職中
自己紹介:
初めまして。ミズサワです。あの「失われた」90年代に、10代の総てを消費しました。

ミジンコライフ継続中。

ミズサワの3分1は「さだまさし氏の曲」で、3分の1は「御嶽山百草丸」で、残りの3分の1は「××××」で構成されています。

小説・コミック・アニメ・ゲーム・等、媒体に拘わらず、あらゆる物語を好みます。付き合いが長いのは「新本格」作品。卒業論文も「新本格」。論理性よりも、意外性を重視。

「すべての小説が館ミステリになればいい」

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