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小説・アニメ・コミック・ゲーム等、様々な創作媒体についての感想やら何やら、あるいは、永遠に敗北者な日常と思考
No.
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No.107
2009/11/15 (Sun) 17:33:32

 「青春リアル」の感想をちょくちょく書きながら、ひきこもり提案者について触れなかったのは、第2期終了時に纏めて書こうと思っていたからなのだけど、それよりも気になることができてしまった。番組を簡単に説明すると、参加メンバは、それぞれが提案するトピックを公式サイトに立て、それに対して他のメンバが書きこみをしていき、そのやり取りを編集して放送するというもの。トピックの立ち上げは、一斉ではなく、一定の時間を空けての放送順である。
 日本人と友達になりたい、という中国人留学生の方がいて、第2期最後の提案者になるのだろう、と思っていたのだが、この方のトピックは立ち上がらないで終了するようだ。なんだこれ。メンバとして名前はサイトに残っていたのに、番組への参加はほとんどなかった。日本人と友達になるのは諦めました、ということかもしれない。それはちょっと、哀し過ぎるけれど、そのようなことはざらにある。そのせいかどうかは解らないけれど、昔のことを思い出してしまったので、以下に自身の話を書いておく。長くなるので、無理して読まれなくても良いですよ。

 小学生のころ、6年生のときだった。その日の授業が終わったあと、体育舘に集まって、みんなでゲームをした。はてさて、この時間は一体なんだろうと思ったものの、楽しければそれで良かった。休み時間の延長線上のようなものである。それも、6年生の男女という大人数なのだ。そのような機会は、滅多にないだろう。
 やがて一通りのゲームが終わると、中にいた教師がマイクを持って、君たちは最上級生になったのだから、仲間外れの子や、ひとりでいる下級生を見つけたら、一緒に遊んであげよう、仲間に入れてあげよう、云々というようなことを言っていた。
 ああ、なるほど。そういえば、この日に遊んだゲームは、個人の行動で勝ち負けが決まるものではなく、仲間を増やしたり、協力したりすることによって、勝ち負けが決まるものが多かった(じゃんけん列車など、最終的には全員が一列に纏まるのである)。
 この手のゲームを先にさせておき、そのあとで、それらはこういう意味があったんだよ、と教える方法は新鮮であり、感銘を受けた。口で言うよりも、行動で示したのは実に解りやすい。何しろ、ほんのついさっきまで、自分たちがやっていたことを、今後実行していけば良いのだ。誰が考えたのか知らないが、なかなか上手い遣り方である。
 ところが、手放しで誉めることはできない。知らない人は知らないだろうから、この出来事を教訓にして、それ以降、仲間外れを見逃すことのできない優しい大人になられた方が多々おられるかもしれない。そのような人たちは、そのままの道を進んで頂きたい。しかし僕は見てしまっているのだ。このイベントが始まる前に、数人の生徒と教師が話している場面を。
 小学生が属している、子供会という組織がある。それは学校のクラスや学年とは違って、学区ごとにメンバが分けられる。避難訓練のあとで集団下校をするグループが、この子供会のメンバである。子供会は子供会で、何らかの行事を行うこともあるので、6年生が仲間外れを作らないようにというのは、学校内だけでなく子供会でも通用することである。教師連中は、子供会のことも念頭に置いてのイベントだったのだろう。
 子供会は学区ごとで作っているために、それぞれ人数が異なる。必然的に、多いところや少ないところが出てくる。そのとき、僕の前で教師と話していた数人の生徒は、人数が少ない学区の生徒のようだった。
 というのは、教師が彼らに対してこう言っていたからである。君たちのところは、人数が少ないから帰っていいよ、と。このときは、なんであの子たちは帰るんだろう、用事でもあるのだろうか、と考えていた。
 なんだろうな、これは。そう思ったのは、当然、イベントが終わってからのことである。仲間外れはいけない、友達は大事にしよう、君たちは最上級生なんだから、などと言っておきながら、どうしてあの子たちを仲間外れにして、最初に帰してしまったんだろうか。同じ学年の仲間ではないのだろうか。教師のやることや言うことは、どういう意味か解らないものが多かったが、この日ほど訳の解らなかったものはない。少数の意見は聞かなくとも良い、あるいは、仲間外れを作るのなら、周りに気づかれないようにしなさい、ということのようだった。
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求職中
自己紹介:
初めまして。ミズサワです。あの「失われた」90年代に、10代の総てを消費しました。

ミジンコライフ継続中。

ミズサワの3分1は「さだまさし氏の曲」で、3分の1は「御嶽山百草丸」で、残りの3分の1は「××××」で構成されています。

小説・コミック・アニメ・ゲーム・等、媒体に拘わらず、あらゆる物語を好みます。付き合いが長いのは「新本格」作品。卒業論文も「新本格」。論理性よりも、意外性を重視。

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